司会「こんにちは。前作『催眠遊戯』に引き続きまして、今回もまた、新作『催眠演舞』について、お話をうかがいたいと思います」
司会「前回の座談会と同じく、再び、HAREさん、メインライターのおくとぱすさんにお越しいただいています」
HARE(以下「H」)「よろしくお願いします!」
おくとぱす(以下「お」)「こんにちは。再びお邪魔いたします。よろしくお願いします」

司「ではさっそく、質問していきましょう! まずこの新作『催眠演舞』ですが、元々は別な、TSもの※としての企画だったとうかがっておりますが?」
※TS=「Trans Sexual」、性転換ものの略称。エロゲーでは男性が女性になってしまう作品が多い。
H「そうですね。最初の企画としては、ifdefという自分の同人サークルでやっている小説のように、男の子が女の子になって〜」というものでした。
H「3部作のうち、最初の1作は催眠でしたが、2作目、3作目の構想では、催眠術はまったく出てこなかったですね(笑)」
お「そうですね、自分も最初は、方向性の違う3部作とうかがっていました。『催眠遊戯』にも、少しばかりその名残があります」
H「おかげさまで『催眠遊戯』が、かなりご好評をいただきまして。アンケートハガキも見せていただきましたが、催眠物を! という意見が強く、2作目はTS物をやめて、催眠物2弾にしようと相談して変更した感じですね」
お「お気づきになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、『遊戯』の中で、登場キャラの一人、豊郷沙流が、『下級生の可愛い子』に興味を示しているという発言がありまして。実はそれは、その当時での、2作目への伏線でした」
お「また、図書委員である日高舞夜の、後輩の女の子が名前つきで登場していましたが、彼女も実は2作目では主要人物となる予定でした」
H「状況が変わったので、伏線じゃなくなってしまいましたね(苦笑)」
司会「なるほど。では、今作『演舞』は、そのTSもの作品の設定を流用した、ということですか?」
H「さよりさんに描いていただいた立ち絵の初期イメージは残っている感じですね」
H「ただ、設定としての舞台や名前、性格等は一切残っていないです」
お「そうですね、残っているのは、一紗の『女の子と見紛う美貌』というところぐらいです」
お「2作目も催眠ものでいこう、となった時点で、キャラの名前も設定も、すべて新たに作り直しています」
司会「その、元々の2作目、3作目は、もう完全にお蔵入りですか?」
H「企画は残っているので、いつかは作りたいと思っていますが、催眠演舞の売り上げとアンケートハガキの結果次第とのことです」
H「催眠物を! という声が大きければ3作目も……となるとは思います」
お「催眠○○……タイトル何にしようか、今から考えておきます(笑)。催眠ものの作品数も、昔に比べると膨大になってきているので、かぶらないようにするのが大変です」
お「TSでもNTRでも、話をいただければ何でも書きますんで、よろしくお願いします」
H「とりあえず、同時進行(?)で、#defineでも小規模のを作ってます。あ、これは宣伝です(笑)」

●●●●●「催眠演舞」のコンセプト●●●●●
司会「なるほど。では、前作の好評を受けて製作決定となった本作、『催眠演舞』は、2作目として、どのようなコンセプトの作品となったのでしょうか?」
お「今回も、前作同様、催眠誘導シーンや、操られた相手の表情変化、姿勢の変化などに力を注いでいます。エロゲーの常識から外れるくらい、たっぷり差分を使わせていただいています」
お「腕がだらんとなったり、あるいは頭が傾いたりするものも、さよりさんが実にいい感じに描いてくださるので、絵が上がってくるたびに嬉しさを噛みしめています」
H「ええ。ラフを見るたびに「おおっ!」とか「なるほど!」とか、「エロす!」とか思いますね」
H「特に、さよりさんのはラフだけじゃなく、線画も綺麗ですので、チェックというよりも絵を楽しみにしてる一人、という感じです」
お「自分もそうです。頭が後ろへ傾いた時の首筋とか、四つんばいになっている時の腰とふとももの肉の具合とか、もうたまらーん、というものばかりです」
お「とにかく、『女の子と催眠術で色々楽しむ』という部分は、前作とまったく同じです。そこはもう、絶対に変えてはいけないところですので、前作を楽しんでいただけた方には、今作も十分に楽しんでいただけると思います」

●●●●●「催眠遊戯」と「催眠演舞」の違いについて●●●●●
司会「なるほど。しかし、続編といっても、前作と同じことをもう一度、とはいきませんよね。どういうところが変化しているのでしょうか?」
H「テキスト分量です(笑)」
お「作業の地獄度合いが!(笑)」
H「前作もミドルプライスで、実質フルプライスと同じくらいでしたが、今作はさらに分量が増えてますね」
お「ほぼすべてのHシーンに催眠誘導が混ざってきますから、どうしてもテキスト量が多くなるんですよねー」
H「他にはイベントCGと、当然ですが登場キャラクター数が多くなったので、その分の立ち絵も増えてますね」
H「あとは、サブキャラクターでちょっとした実験的なことをやろうと思っています。最初に選択肢を一つだして、それで変化を付けようと思ってます。ゲーム全体としては、あまり大きな影響はないですが、今後、色々やる上で反応を知りたい部分の確認も兼ねています」
お「あれは、もっと色々やってみたいですね……書く方が実は大変ですが」
司会「作品の雰囲気は、どうなるのでしょうか?」
お「内容的には、同じ所と違う所を、明確に意識して作成しました」
お「同じ所は、何といっても、先ほども申し上げた通り、催眠誘導シーンへの力の入れ具合。各ヒロインごとにそのためのCGを用意して、徐々に催眠にかかってゆく姿をじっくり描写しています」
お「また、主人公の動機も、同じにしています。『遊戯』では自分の芸を磨くため、今回の『演舞』でも、その点は同じにしています。ぶっちゃけた言い方をすれば、『女の子とHするために催眠を会得するのではない』ということですね」
お「相手を操ること、そのものが目的。Hは最終目的ではなく、その中のひとつです。もちろん主人公たちは男性なので、女の子を前にして欲望を抑えられなくなっていくというのはありますが、最初の動機が『自分の技術の向上』というものである、という点は共通させています」
司会「なるほど。では、変えているのは?」
お「主人公の立ち位置と、各ヒロインの属性です」
お「今回の主人公は、美形です。歴代最高スペック。何もしなくても向こうから女の子がやってくるレベル」
H「#defineの同人ゲーム『催眠実験』の一真よりも高スペックですよね〜。あ、これも宣伝です(笑)」
お「一真は、お金持ちじゃないですからねw あと美形とは言われていない」
お「でも、そういう恵まれた主人公だからこそ、単にHするだけではない、操る行為そのものにはまっていく様を描き出せると思っています」
お「またヒロインも、『遊戯』では『主人公がどうやっても相手にしてくれない高嶺の花』という属性ひとつをもとに設定しましたが、今回は『昔から自分を知り尽くしている幼なじみ』『憧れのお姉さん』『向こうから言い寄ってくる積極的なクラスメート』『孤高の不良少女』と、様々なバリエーションを展開させています」
お「あともうひとつ、前作で不評というか、物足りないと言われていた、『ヒロインが完落ちしてからが短い』という部分にも、CG枚数が増えたこともあって、たっぷり対応させていただいています。その点はご満足頂けるかと思います」

●●●●●催眠術描写について●●●●●
司会「前作今作ともにキモである、催眠術については、どうなのでしょうか? 『催眠遊戯』では、その催眠術の描写が高い評価を得ていますが」
お「今回は舞踊を利用した催眠誘導、ということで、前作に比べると誘導文章は少なめです」
お「そのせいで、魔法みたいな都合のいい催眠、と思われる可能性はもちろん織り込み済みですが」
H「前作よりは若干便利な感じにはなってますが、そこはおくとぱすさんの腕で、誘導シーンもばっちりですね」
お「実はかなり苦労したところではあります。
 本作でも、前作同様、催眠銃とか絶対遵守の力とか、ああいう一発で完全支配というものではなく、まずラポールを形成し、リラックスさせ、言葉や小道具を使って誘導するという、できるだけ現実に即した催眠誘導の手法を使うようにしています。
 ところが、現実的な手法というのは、どの文献やビデオ、術師さんを参考にしても、おおむね似通ったものになってしまうんですね。悪い意味ではなく、ほとんどのスポーツで理想的なフォームが一種類になるのと同じです。研鑽していった結果、もっとも効率のいいところにみなたどりつく、という話。催眠誘導法でもそれは同じなわけです。
 ところが、ゲームとして、作品として考えてみると、これが少々厄介です。柳はコインという小道具を使いましたが、これを別なものに代えたとしても、それだけでは、誘導文章がほぼ同じになってしまいます。『このコインを見て』が『この指を見て』『この振り子を見て』になるだけ。それはそれで催眠フェチである僕としては問題ないのですが、より多くのユーザーさんたちを楽しませるためには、何かしらの新機軸を打ち出す必要がある。
 そこで思いついたのが、舞踊、ダンスというか、体の動きによる催眠誘導だったというわけです」
司会「ダンスを使った催眠誘導というのは、珍しいやり方だと思います」
お「そうですね、自分も、あまり見たことがありません」
お「それでも、次の4つの作品を知っており、これらを大いに、絵的あるいはイメージ的に参考にさせていただきました」
お「まず一つ目は、蛭田達也『コータローまかりとおる!』
お「未読の方のためにネタバレは避けますが、とあるキャラが人の心を操る舞踊を使って色々やります。本作で一紗がやる催眠誘導に、絵的にも内容的にも、もっとも近いものです」
お「二つ目は、荒木飛呂彦『ゴージャス・アイリン』
お「ヒロインのアイリンが、ダンスを見せることで相手を幻惑し催眠状態にして、動きを封じたり破滅させたりします。荒木飛呂彦初期の秀作です。『わたし残酷ですわよ』」
お「三つ目は、曽田正人『昴(すばる)』」。
お「本当に素晴らしい芸は、人の目も心も引きつける。後半で、とある天才女性ダンサーが練習で踊っていると、周囲で共に踊っているダンサーたちが、その素晴らしいダンスに引きこまれ、彼女が踊り続ける限りいつまでたっても止められなくなる、というすさまじいシーンがあります。支配されている側が恍惚となる姿は、本作のイメージに大きく影響しています」
お「そして最後が、古川日出男『サウンドトラック』
お「小説です。実の所、舞踊での催眠というモチーフをいただいたのは、『コータローまかりとおる!』ではなく、こちらの作品でした。作中で、羊子(ヒツジコ)というヒロインが、ダンスを踊って他人の深層意識に影響を及ぼし、欲望を暴走させ、クラスを、学校を、街を壊滅させてゆきます」
お「これらの作品からいただいたイメージを元に、本作の『舞踊での催眠誘導』というやり方を構築してみました」
お「もちろん、従来の手法、オーソドックスな誘導法も出てきます。毎回舞う、というわけではありません。そのあたりの加減、舞踊の使い方なども、楽しんでいただければと思います」

●●●●●主人公について●●●●●
司会「熱い説明をありがとうございました。ではその、舞踊での催眠を使う主人公、神楽一紗(かぐら・かずさ)について、聞かせていただけますでしょうか?」
お「元はTSものの主人公としてデザインされたこともあって、女の子と見紛うような美形です。可愛いです。なので、その要素をさらに強化しました」
お「今まで色々な主人公を書いてきましたが、この一紗は、先にも言ったとおり、歴代最高のスペック持ちです。美形で、家は流派の宗家であり、舞踊の天才で、これまでプロの舞台やCMなどに出たこともあり、それでいて舞踊そのものが好きで努力を重ねており、さらには成績もいい。黙っていても女の子がどんどん寄ってきます。ああうらやましい。身長があまり高くないのが唯一の欠点ですが、そのおかげで女装もできるのですから欠点といえるかどうか。書いていてムカつきますね」
H「嫉妬しますね(笑)」
お「ただ、天才であり努力家である分、世間を知りません。人の表裏、一般の人の感じ方考え方がよくわかっていません。それが、催眠術を会得することによって、色々学んでゆくことになります」
お「もちろん、自分の性欲や、醜い願望、黒々としたものについても、知ってゆきます」
お「何もしなくても女の子とHはいくらでもできる。そういう彼だからこそ、Hして終わりとはならず、様々な展開が発生し、彼も変化してゆきます。本作では、彼のそういう変化ぶりも、注目していただきたいです」
司会「設定によると、時々女装もするとありますが……?」
お「やります。日本舞踊では男性が女性の仕草をする、という演目が多数あって、異性の仕草の稽古も普通にやります。その関係で、一紗は女装はもちろん、女らしく振る舞うことについては抵抗感がありません。それを利用して、あるヒロインを翻弄したり、あるいは男が苦手なヒロインを安心させたりもします」
司会「男の娘、というやつですか」
お「女の子になろうとする、ではないので、男の娘とはちょっと違うのではないかと思います。自分は男、と明確に意識した上で、女の子の演技、仕草をこなす。なので彼が男性を好きになるということはありません」

●●●●●ヒロインについて●●●●●
司会「では続いて、ヒロインたちについておうかがいします」
H「シナリオを見てもらえればわかりますが、今回も個性的なキャラクターが多いですね」
H「個人的には、炎乃火か美乃莉を推していきたいですが、香具耶も明日香も魅力的ですね」
お「自分としては、みな魅力的なので、ぜひともゲームをご購入いただいて、彼女たちの魅力を確かめていただければと」
お「――というのも寂しいですので、少々ながら、順番に解説を」


お「まず、桂浦香具耶。一紗の従姉です。スペック的に一紗とほぼ同等。舞踊の技術まで同じ。クールな美少女です」
お「一紗以外にとってはとんでもない高嶺の花。でも一紗は小さい頃から一緒にいる相手なので、むしろぞんざいに相手します。罰当たりな」
お「ところがこの香具耶、舞踊の腕が一紗に匹敵する上に、一紗がとある件により苦手意識を抱いてしまっているので……一紗がせっかく身につけた、舞踊による催眠誘導が、通用しません。さあどうなる? 本編をお楽しみに!」


お「続いては青羽明日香。こちらは一紗の幼なじみです。こちらも香具耶同様、ほとんどの男子にとっては高嶺の花。優しいお姉さんです」
お「……そのはずなのですが、ルートの中では、怒っている方が多いような。どうしてそうなってしまうかは、これもプレイしてのお楽しみ」


お「海里美乃莉。マスコット的ヒロインです。クラスの人気者、人なつこく可愛らしい。落ちこんでいる一紗にも明るく接して、元気づけてくれます。一般の男子なら、真っ先に好きになる子じゃないでしょうか?」
お「キャラ紹介で腹黒なんて書かれてますけど、そんなことありませんよ、ええありません、バイトして頑張ってるいい子です。応援してあげてください。ちなみに作中キャラでは1番か2番に胸が小さいです。もう一人の貧乳キャラと水面下で激しいバトルが。数字的な結論は恐ろしくて出せないのであしからず」


お「最後に、穂波炎乃火。一匹狼の不良少女。『遊戯』の豊郷沙流の後輩で、彼女たちが使っていて『遊戯』でも何度か舞台になった、空き部室に、いつも一人でこもっています」
お「元バレー部で、体力はあります。ただ、団体行動が嫌いなので今の学園では何もしていません」
お「乱暴で実際に強くて、同い年なら辟易したかもしれませんが、年上あるいは余裕ある人間から見るとこれがまあ実に可愛い女の子です」
お「明日香と幼なじみ、何かにつれ一緒になる腐れ縁で、お互い顔を合わせればイヤミを言い合う間柄。さてこの関係も、作品内ではどうなることか?」
お「……という、4人のメインヒロインたちでした」
司会「前作もそうですし、今作もですが、ヒロインの名前が独特ですね」
お「自分が名前をつけていい時は、大抵、何らかの命名規則を作って、それに基づいてつけます」
お「『催眠実験』では一、十、百、千という数字の桁数。『遊戯』では、北海道日高地方の地名からつけました」
司会「地名ですか」
お「日高、浦河、鵡川、静内の、メイン4人の姓は地名です。さすがに名の方は違いますが。
 サブヒロインは、姓も名も、すべて地名です。裏設定ですが、豊郷沙流には豊郷厚真(あつま)という兄がいます。これも地名です」
司会「では、本作『演舞』のキャラの名前もまた、地名でしょうか?」
お「いえ、本作の名前は、地名ではありません。ふたつの規則に基づいてつけました」
お「規則Aは、『姓と名が同じ音』です。とあるマンガで、登場人物がみな『アリス・アデル』『チャーリー・チェンバレン』のようにイニシャルが同一文字になっている、というのを見たことがあって、これいいなと思っていたもので、今回自分でもやってみました」
お「規則Bは……秘密にしておきましょう。もしこれだ! というのを見抜いた方は、製品同封はがきでご連絡ください」
H「正解者に何かできるとおもしろいんですが、そこは少し考えてもらっておきますか」
お「一紗は規則B、富川紫雲の姉富川彩雲(あやも)はAB両方から外れています。他のキャラはみな、モブキャラに至るまで、全員の姓名が、そのふたつの規則にのっとっています」
お「なお、メインヒロイン4人は、みな「姓3文字+名3文字」「漢字2文字+漢字3文字」ということで統一もしています。
「かつら・かぐや」桂浦香具耶
「あおば・あすか」青羽明日香
「みさと・みのり」海里美乃莉
「ほなみ・ほのか」穂波炎乃火
お「美乃莉と炎乃火の『乃』の字がかぶっているのですが、『美之莉』『炎野火』など、別な字にするとしっくり来なくて、かぶりは覚悟でこの字にしました」
司会「なるほどなるほど。あと、教師が2人いますね」
お「そうですね。まずひとりは七星苗、一紗のクラスの担任です」
お「一番胸が大きくて、一番楽しい人です。運動が得意なんだけど物理教師という謎の人。脳天気で簡単に他人に言いくるめられるけど、勘が動物並みに鋭いので、一紗が悪いことを考えるとすぐ気がつきます。ちょっと厄介な相手です」
お「もうひとりは富川彩雲、養護教諭。白衣のお姉さんです」
お「あいにく、妹の紫雲同様、毒舌キャラです。こちらも、世慣れた観察眼で、一紗や周囲の女の子たちの関係変化を見抜いて、色々と介入してきます」
司会「今回の教師は、ターゲットではない、と?」
お「メインは先の4人で、教師2人は、その途中で立ち塞がる障害になる、という展開です。さて一紗はどうするか?」
司会「それはもちろん、催眠ゲームで、成年向けゲームですから……ということで、期待していいんでしょうか?」
お「プレイしてのお楽しみということで、今はまだ秘密とさせていただきます」
司会「秘密といえば、前作『催眠遊戯』でも、サブキャラたちが最後に意外なことになりましたが……『遊戯』のキャラクターも登場するそうですが?」
お「ええ、主人公浦河柳が、そもそも一紗に催眠術を教える師匠の役目を務めますし」
お「そのためには、練習相手が必要ということで……舞夜や流衣も出てきますよ」
お「もちろん、『遊戯』から作中時間でも半年以上経っているので、完全に彼女たちは柳のものになっていて、一紗が割って入れるようなことはないんですけどね」
お「ただ、彼女たちを見られないかというと、そういうわけでもないので、旧作ファンの人たちにも、喜んでいただけるようにはなっているのではないかと」
お「たとえば……」


●●●●●今回の制作中の雑感など●●●●●
司会「ありがとうございました。それでは他になにか、話しておきたいということがありましたら、お願いします」
H「台本印刷が毎回難航しています。自宅で印刷しているのですが、インクや紙の消費がすごいですね……」
H「早く、紙のない収録が実現してほしいですね〜」
お「毎回お手数おかけします。自分がテキスト書きまくるせいで……前作『遊戯』では、ミドルプライスなのにテキスト量はフルプライス並み。そして今回、フルプライスの『演舞』のテキスト量は……」
H「そこは嬉しい悲鳴というところでしょうか。分量的にも十分満足いただけると思います」
お「それから、いつかやってみたいこととしては――さよりさんに負担をかけている今の状況で言うと、天罰が下りそうではありますが、カットインや細かい差分を駆使してアニメーションのように見せたり、アニメそのものを使ってみたりもしたいですね。もちろん催眠誘導シーンで」
H「おくとぱすさんとさよりさんの組み合わせで続けていきたいけれど、スタッフィングとは違う方向で、もっと魔法っぽい催眠もやってみたいよねーという意見もありますね」
お「それはそれで、面白いんじゃないかと」
H「作るとしたら、スタッフィングじゃないブランドにする必要がありますが、規模もロープライス〜ミドルプライスくらいで、ライターは私、HAREかざくそんさん(催眠小説サイト『E=MC^2』管理人・催眠ゲームブランド邪恋のディレクター)とかでやったら面白いかも、という話が出たりしました」
H「もちろん、エロすのところはおくとぱすさん監修で(笑)」
お「よろこんでー♪」
お「……で、いいんでしょうか(笑)」
H「そこはこう、お願いする方向で(笑)」
お「エロについては、つくづく、奥深いというか何というか、どれだけやっても、きわめたとはまったく思えないですね。他の方のものを見聞きすると、うわいいなあ上手いなあと感心しますし、絵はもちろん、実写AVや生身の女性を見ると、この美しさやこみあげる感情を文章では表現しきれていないなあと、いつも思います。読んだ人がみなドキドキし少子化が一気に解消に向かうような、究極のエロテキストを書いてみたい、というのが、僕の夢のひとつです」

●●●●●前回の評判についてと、新作への対応について●●●●●
H「好きでつくっているとはいえ、やはり売り上げ的な側面は無視できません」
H「そういう意味で、催眠遊戯はデビューブランド、デビュー作としてはかなり手応えがあったこと。感想で催眠物を! という声を多数いただいたのが大きかったですね」
お「次作がもしTSものだったら、どうなったでしょうね。もちろん依頼をいただけば書きますが、TSジャンルにはやはりそちらを好きな人たちの見方、好むポイントがあるので、それをどこまで押さえられるか、まだ書いてみたことがないので、未知数です。催眠的なTSになるか、あるいはじわじわ異性という立場に洗脳されていくように書くか。そしてそれにどういう評価が下されるか、楽しみではあります」
H「エロすという意味では、おくとぱすさんには是非、催眠物以外だったとしてもお付き合いしていただきたいですが(笑)」
お「それはこちらこそ。お仕事となればどんなものでも(笑)。こちらも宣伝ですが、『蕾秘』(らいひ)」という雑誌の3号で、小説を書かせていただきました。後ろの穴専門の小説誌で、自分ももちろんそちらのジャンルを手がけています。催眠以外も書くんですよ(笑)」
H「キャラメルボックスさんの『雨芳恋歌(うほうれんか)』みたいなのもやってみたいですね」
お「そうですねえ。あの作品と雰囲気はけっこう気に入っていまして、発表する機会を得られませんでしたが、ゲーム制作が終了したあと、個人的に、外伝的な小説を書いてみてもいました」
H「許可を申請して、一部でも公開できないか聞いてみましょうか(笑)」
お「もしいけるようでしたら嬉しいですね。
 また、それとは別に、田舎で、男女二人が延々と淫靡に絡みあう、というような話は、機会があればどこかでやってみたいです」
H「最後はちょっと違う方向になりましたが、催眠演舞をよろしくお願いいたします」
お「よろしくお願いします」
司会「次回は、先ほどお名前が出ました、ざくそんさんと、スタッフィング代表の北川さんでお送りする予定です。よろしくお願いします!」